マッキントッシュロンドンを買ってみた(3/3)

彼は三陽商会の物作りの姿勢、できあがった製品品質の低さの根本原因を考えるため、三陽商会本社やマッキントッシュロンドンブランドの様々な店舗のスタッフにインタビューを行い、考察の結果を私に送ってくれた。

 

 

 

丸カン(ワキの下に付けている丸い穴のあいた金具)を製品につけたとけたときに問題が出そうだとの想像や経験の蓄積がない

丸カンに問題があるとは思わないので製品につける

丸カンを付けた後の製品の摩擦について、検査や検証・確認をしないまま製品を販売

丸カンと生地の摩擦によりピリングが発生していると思われると指摘する

販売員が現物を確認し、製品を検査に出す

検査の結果が出るまでは、返金・交換に応じず、製品は顧客の元にない(冬だとコートが手元にない)

2週間後、検査の結果がでる

顧客が持ち込んだ製品に対する物性検査は行わず、顧客が指摘した「丸カンと生地の摩擦」について何も検査せず「生地は基準の範囲内であり、製品は正常である」との報告書が作成される。

「報告書の通り製品は正常であるから、返金・交換には応じられない」「丸カンと生地の摩擦でピリングが起きるはずはない」

「丸カンと生地の摩擦」を調べていない理由について

「起きるはずがない」「科学的にデータをとることができないから、調べていない」という。

データをとることができないのであれば、「丸カンと生地の摩擦」について、報告書は「分からない」「不明」と評価すべきで、「製品は正常」であると結論づけることはできない。

データを取ることは科学的にできないと繰り返すので、「丸カンと生地の摩擦」について調べる方法を提案した。

A:2つの生地を一定回数、摩擦させる。

B:2つの生地のうち、片方の生地だけに丸カンをつけ一定回数、摩擦させる。(製品と同じ状態を再現)

摩擦終了後、AとBの生地を比べ同じピリングの状態であれば丸カンの影響は小さいと考えることができるだろうし、AよりもBの方がピリングの状態が悪ければ丸カンの影響を疑うことができる。

この追加検査を提案をしてみたところ、拒否された。

「報告書の通り、製品は正常なので、追加で検査を行う必要はない」

「科学的にデータがとることができない」のではなく、企業として「科学的に製品を分析し改善していく意思も、その能力もない」

「丸カンと生地の摩擦」について検査を行っていないにもかかわらず「丸カンは生地に影響を与えていない」「製品は正常」との結論に固執し、その後も揺るがない。もはや信仰の域に達している

製品に含まれているかもしれない問題を認識しようとせず、問題の認識に必要な検査も行わない。

「報告書の結論がすべてです」と繰り返す。

製品に含まれる問題を認識できないので、製品の企画や製造に問題がフィードバックされない。

問題は改善されず、いつもの「正常な商品」が作り続けられる(最初に戻る)

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