日本に良心的なコイン鑑定業者はないのだろうか

コイン鑑定会社の中で世界的に有名な業者が2つある。PCGSとNGCである。この2社だけで世界の流通している鑑定コインの9割を超える。他にもANACS、ICG、NCS、PCIなどのコイン鑑定会社があるが、実際にそれらの鑑定業者が扱ったコインを見る機会はほとんどない。

知り合いが手持ちのコインを鑑定に出したいらしく、代わりに、調べることになった。まずはじめに、日本にPCGSやNGCのオフィスがあるかどうか調べた。すると、国内にPCGSやNGCのオフィスはないようだ。日本から最も近いオフィスだと、韓国や香港になる。一方、PCGSやNGCに取り次ぐ鑑定代行業者が国内にはあるようだ。鑑定代行業者の1つワールドコインに問い合わせをしてみた。ちなみにワールドコインは、NGCの国内唯一の公式鑑定業者だという。

ワールドコインに問い合わせると、今なら1コイン3500円の鑑定料金+1%の保険料で鑑定サービスをしているとのこと。鑑定依頼してから手元に戻ってくるまでの時間を尋ねると3ヶ月だという。コイン1枚を鑑定するのに3ヶ月も必要なのだろうか? 遅い。ワールドコインはNGCの鑑定代行業者でもあるが、PCGSの鑑定代行も行っているようだ。PCGSで鑑定するのに必要な時間を尋ねると、NGCと同じく3ヶ月。遅い。

コインを鑑定するのに、なぜ3ヶ月もの時間が必要になるのか尋ねると、ある程度のコインがまとまってからPCGSやNGCに依頼するので、3ヶ月もの時間が必要になるのだという。集めたコインは、PCGSやNGCの本社のある米国に送るという。

NGCの場合、鑑定のコインにあわせて特別なラベルを付加できるのだが(イギリスコインならイギリスの国旗をラベルにつけられる)、そのようなラベルを付加すると500円(5USD)になる。このようなラベルの注文をした場合いくらになるか尋ねたところ「ラベルの値段は分からないけど、ラベル付加の注文が20~30コイン集まるまで鑑定にだせないですけどいいですか? 特別にお客さんのコインだけ鑑定に出すとなると、送料だけで5万~10万円頂きますね」と言い出す。30gほどのコイン1つを米国へ送るのに、送料で5万円になるはずがない。FEDEXを使っても送料は片道1万円も払えば送れる。往復で2万円もあれば送れる。郵便局なら片道2000円も出せばEMSで送ることができる。その担当者は私が日本から米国への送料を知らないとでも思っているのだろうか。

その点をさらに尋ねると「送料に5万かかるのが高いというなら、だったら自分でNGCに送ればいいんじゃないですか? うちはそういう価格で商売をしてるんで」という。そういう商売のやり方をしてるなら、そういう価格で商売してることを自社のWEBページにかけばいいと思うが、そういった情報は何も書かれていない。

ちなみに米国のNGCでは、傷が付きにくいスラブ(コインケース)は500円(5USD)でオプションが選べるが、そのオプションを付加できるのか確認すると、ワールドコインのスラブは傷が付きにくいスラブではなく、普通のスラブしか選べないという。

電話対応にしても、サービスの迅速さ、オプションの選択や値段にしても、この会社を知り合いに紹介しようという気持ちにはならなかった。個人でNGCやPCGSの本社に送った方が早いし、オプションは自由に選べるし、安い。ワールドコインという会社が日本で最大の鑑定実績数を誇る「グレーディング代行会社」であり、日本で唯一のNGCの公式受付センターとWEBページに書いてあったが、もっと良心的で信頼できる鑑定代行業者は日本にないのだろうか。

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